フォトリーディング

フォトリーディングとは

あなたは、「フォトリーディング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

フォトリーディングとは、神経言語プログラミング・加速学習における権威である、ポール・R・シーリィによって、1985年に生み出された読書法です。

 

フォトリーディングは、「フォト(写真)」とあるように、各ページを猛スピードでめくり、写真を撮っていくかのように、本の情報を脳に取り込む読書法です。

 

特にビジネス界を中心に注目されている方法であり、従来の眼を速く動かす速読とは全く異なる速読法です。

 

 

フォトリーディングは正式には「フォトリーディング・ホール・マインド・システム」と言い、

 

フォトリーディング・ホール・マインド・システムは、「準備」→「予習」→「フォトリーディング」→「復習」→「活性化」の5つのステップから成っています。

 

正確には、本を高速でめくる3つ目のステップのことをフォトリーディングと言います。

 

 

準備」では本を読む目的を明確に決めます。

 

 

予習」ではタイトルや目次などから大まかに本全体を把握します。

 

 

フォトリーディング」では本を高速でめくり、文章をイメージ情報として脳に送り込みます。

 

 

復習」では本の調査をして要点を理解し、キーワードを見つけ、目的に合った質問を作ります。

 

 

活性化」では、時間をおいた後、質問を再確認し、本をざっと読みながら目についた箇所から必要な情報を得るのです。

 

 

フォトリーディングとは何か、ということを簡単に説明すると、

 

事前に読む目的を明確にし、あらかじめどんな情報を得たいかを決めることで、自分が得たい情報が書かれている部分を素早く見つける速読法です。

 

メディアではステップ3の高速で本をめくる部分=フォトリーディングだけが面白がってピックアップされがちなので、その部分だけを見て、「こんな速度で読めるはずがない!」と、批判する人も多いです。

 

しかし、実際にはその前後にきちんとしたステップがあるので、決して不可能な方法ではないのです。

フォトリーディングと速読の違い

フォトリーディングについて、ある程度分かっていただけたでしょうか?

 

次に、フォトリーディングと速読の違いを詳しくみていきましょう。

 

フォトリーディングと速読の最も大きな違いは、読んだ瞬間に文章の意味が分かっているかどうか、という点です。

 

 

従来の速読は、眼を速く動かせるようにしたり、一度に認識できる文字の範囲を広げたり、文章を効率的に読むためのテクニックを身に着けたりして、文章を速く読めるようにする方法です。

 

従来の速読では、読んだ瞬間に、読んだ文章の意味が分かっています。

 

 

一方、フォトリーディングはというと、読んだ瞬間にはほぼ全く文章の意味は分かっていないのです。

 

イメージ処理が得意な右脳の働きによって文章をイメージとして処理し、潜在意識に情報を送り込み、その後、左脳の働きを使って、その情報の中から顕在意識によって必要な情報だけを言語化して取り出す、というのがフォトリーディングの本質です。

 

フォトリーディングでは、自分にとって必要な情報だけを取り出しているため、速く読めるのです。

 

このように、左脳と右脳の両方、つまり脳の全て(ホール・マインド)を使うため、フォトリーディング・ホール・マインド・システムと言うのです。

 

通常の速読は全体を意識的に速く読むのに対し、フォトリーディングは必要な一部を無意識によって取り出すことで情報量を少なくし、速読ができるのです。

 

 

他の違いとしては、眼球を高速で動かすかどうか、という違いがあります。

 

フォトリーディングでは、眼球をほとんど動かさず、全体をながめるように見ます。

 

そのため、眼球を速く動かすことによる疲れが生じない、というメリットもあります。

 

長時間の情報収集にはその点では向いていると言えるでしょう。

 

 

フォトリーディングは、従来の速読と違い、人によって向き・不向きが分かれる方法です。

 

不向きな人には、なかなか難しい方法であると言えます。

 

しかし、できるようになれば、従来の速読を上回るスピードで本を読むことができるようになるので、試してみる価値はあると思います。

 

次の記事からは、フォトリーディングの方法についてさらに詳しく解説していきます。

 

独学でも理解できるように、段階ごとに詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

フォトリーディングの方法 「準備」

フォトリーディング・ホール・マインド・システムの「準備」の手順は、「読む目的を明確にする」→「集中学習モードに入る」の2ステップからなります。

 

 

「読む目的を明確にする」では、本を読む目的を明確に立てることで、脳が効率良くはたらくようになり、真剣な気持ちで本に臨めるようになります。

 

目的を明確化するために、自分に次のような問いかけをします。

 

「その本を読んだ結果、最終的にどうなりたいと望んでいるのか?」

 

「その本は自分にとって、どのくらい重要か?」

 

「その本はどのくらい詳しく理解する必要があるのか?」

 

「目的を達成するために、今どれくらいの時間をその本にかけたいか?」

 

これらの問いかけをすることで、本を読む目的を明確にします。

 

 

この次に、「集中学習モードに入る」を行います。

 

心身をリラックスさせ、集中力が高まっている状態のモードになることで、読んだ内容をしっかりと理解し、記憶することができるようになります。

 

この際に、ポール・R・シーリィが推奨する方法として、ミカン集中法というものがあります。

 

ミカン集中法でなくとも、自分がリラックスし集中できる状態を作り出せる方法があるなら、それを行っても構いません。

 

 

リラックスし、集中できたら次に「準備」に入って行きます。

フォトリーディングの方法 「予習」

「予習」の手順は、「本をざっと見渡す」→「目的に沿った価値があるか判断する」→「読み進めるかどうかを決定する」の3ステップからなります。

 

 

「文書をざっと見渡す」では、タイトルやサブタイトルを見たり、表紙や裏表紙を見たりします。

 

また、目次や索引を見たり、全体をパラパラと見たりします。

 

そうすることで本の内容の全体像を把握でき、どのように読み進めれば良いかが分かります。

 

内容の全体像を把握することにより、「フォトリーディング」で脳に送り込んだ情報が整理されやすくなります。

 

また、整理されることで情報が長い間、記憶に残りやすくなります。

 

このステップはあくまで「ざっと」やる程度にとどめ、時間をかけて文章を読み込んではいけません。

 

それではフォトリーディングの効果が弱まってしまうからです。

 

 

次は、読もうとしている本が「目的に沿った価値があるか判断」します。

 

本をざっと見まわした結果、「準備」で立てた目的にその本が合っているかどうかを見極めます。

 

 

「読み進めるかどうかを決定する」では、今フォトリーディングしようとしている本は、本当に読み進むべきなのかどうかを判断します。

 

本が自分の目的に合っていないと思ったら、本自体を別のものに代えても良いです。

 

目的に合っていれば、そのままフォトリーディングを続行します。

 

場合によっては、目的自体を再設定する、ということを行っても良いです。

 

 

ここまで終えたら、次はついにフォトリーディングのハイライトであるフォトリーディングを行っていきます。

フォトリーディングの方法 「フォトリーディング」

「フォトリーディング」の手順は、「フォトリーディングの準備」→「加速学習モードに入る」→「初めのアファメーションを行う」→「フォトフォーカス状態に入る」→「リズムよくページをめくる」→「終わりのアファメーションを行う」の6つのステップからなります。

 

 

フォトリーディングの準備では、本を読む目的を再確認します。

 

 

それができたら、加速学習モードに入ります。

 

 

その次に、フォトリーディングに対する前向きな思考の暗示「初めのアファメーション」を行います。

 

前向きな思考になることで、フォトリーディングで文書をの情報を脳に送り込みやすくなります。

 

 

次に、フォトフォーカス状態」に入ります。

 

フォトフォーカス状態に入ったら、呼吸を深くし、一定の呼吸ペースを保ちつつ,リズム良く本のページをめくっていきます。

 

めくる際には、心の中でチャント(前向きな意味を持つ単調な言葉)を繰り返し、チャントの音節ごとにページをめくります。

 

チャントを唱え続けることで、意識が集中でき、雑念が生じるのを防ぐことができます。

 

チャントの例として、「リラックス」という言葉が良くあげられています。

 

心の中で唱えながら、「リー」で1ページめくり、「ラックス」で1ページめくります。

 

「リラックス」という言葉以外でも、自分に合ったチャントを使用しても良いです。

 

 

リズム良くページをめくり本を読み終えた後は、終わりのアファメーションを行います。

 

自分の脳に、しっかりと本の情報がイメージとして取り込まれた、というアファメーションを行います。

 

 

以上で、フォトリーディングは終わりです。

 

意識上では読んだ感覚がほぼ全く無いので、不安になるかも知れませんが、きちんと無意識に情報は入っていると信じます。

 

「こんなスピードで読めるわけがない!」などといった否定的な考えを持っていては、フォトリーディングの効果も失われてしまうからです。

フォトリーディングの方法 「復習」

フォトリーディングの「復習」は、「調査する」→「トリガーワードを見つける」→「質問を作る」の3つのステップからなります。

 

 

「調査する」では、文章全体をながめて、構成を把握します。

 

その際のポイントとしては、次のようなものがあります。

 

・表紙や裏表紙、最初と最後のページを確認する

 

・サブタイトルや索引を確認する

 

・太字や斜体になっている部分を確認する

 

・図表やグラフなどを確認する

 

 

「調査する」が終わったら、次はトリガーワードを見つけます。

 

トリガーワードは、強調されながら何度も使われている言葉で、著者のメッセージを強く伝える言葉です。

 

 

トリガーワードを見つけたら、今度は「質問を作る」を行います。

 

質問を作ることで、脳がその質問に対する答えを見つけようとしてくれます。

 

先ほど見つけたトリガーワードを参考にしたりしながら、具体的な質問を作ります。

 

「活性化」の中で得たいことを質問にします。

 

 

これで「復習」は終わりです。

 

「復習」はできるだけ「フォトリーディング」の直後に行うと効果的です。

 

「復習」では、情報に飢えた状態を作ることで、脳全体が目的達成のために働き出します。

フォトリーディングの方法 「活性化」

フォトリーディングの「活性化」の手順は、「生産的休息をとる」→「質問を見直す」→「スーパーリーディング&ディッピング/スキタリング」→「マインドマップを作る」→「高速リーディング」を行うの5ステップからなります。

 

 

「生産的休息をとる」では、最低でも10〜20分、できれば一晩、本から離れます。

 

そうすることにより、本から取り込まれた新たな情報が、脳の神経ネットワークに取り込まれる時間を設けてあげます。

 

 

「質問を見直す」では、「復習」の際に作った質問を見直します。

 

質問に対する答えの重要性を改めて強調します。

 

フォトリーディングで得た情報を思い出そう、とすると余計なストレスがかかってしまい、逆効果です。

 

情報を思い出そうとしてはいけません。

 

答えは必ず得られる、と自信を強く持ち、再度質問を確認することに重点をおいて下さい。

 

そうすると、良い結果が得られます。

 

 

次に、「スーパーリーディング&ディッピング/スキタリング」を行います。

 

 

それが済んだら、必要に応じて「マインドマップ」を作ります。

 

 

この後、もっと本の内容を知りたい、情報をさらに詳しく把握したい、という場合には、「高速リーディング」を行います。

 

 

これで、フォトリーディングは終わりです。

 

※当サイト、「フォトリーディング」、「フォトリーディング用語集」の項目で用いられている、「準備」、「予習」、「フォトリーディング」、「復習」、「活性化」の名称は、どのフォトリ―ディングに関する文書にも共通して用いられている名称です。しかし、それぞれの手順の中の各ステップの名称は、ばらつきがあったため、管理人がそれぞれの文書の名称を総合し、適すると思われる名称にしました。この点はご了承ください。

フォトリーディングの効果 メリット

このページでは、フォトリーディングの効果メリットついて述べて行きたいと思います。

 

フォトリーディングの効果については、ネット上でも様々な議論がなされています。

 

結論から言うと、フォトリーディングは、一般的に知られている速読と違って、人によって効果に大きな違いが出るということです。

 

フォトリーディングと相性が良い人は、普通の速読を上回るスピードで本を読むことができるようになります。

 

しかし、苦手な人は、フォトリーディングの効果を感じることができず、「全然できない、フォトリーディングなんて詐欺だ」ということになってしまいます。

 

 

なぜ、このような違いが生じるかというと、フォトリーディングはイメージで文字を脳に取り込むという特殊な方法を用いるため、人によって得手・不得手が大きく現れるのです。

 

一方、一般的な速読は、眼球を速く動かす、視野を広げる、といった原理の分かりやすい物理的な面に因っているので、誰でも訓練すれば効果が出やすいです。

 

また、フォトリーディングは特殊な方法であるため、「こんなに速いスピードで読めるはずがない」という否定的な先入観が生じやすく、フォトリーディングの効果が出ない人もいます。

 

 

まずは、先入観を取り払って、このサイトにある方法でやってみてください。

 

何冊かやってできなくても、数十冊やり続けるうちにできるようになる方もいます。

 

どうしてもフォトリーディングができない、という人は、従来の速読をマスターすれば良いと思います。
(従来の速読については、速読に詳しくまとめてあります)

 

 

フォトリーディングには、できるようになれば、圧倒的な速さで読むことができるという、大きなメリットがあります。

 

また、眼球を高速で動かさなくてよいため、疲れが少ないというメリットもあります。

 

しかし、フォトリーディングは決して万能な速読方法ではありません。

 

とかく、どの分野でも自分の方法が最高だ、と人は思いこんでしまいがちなものですが、フォトリーディングにはメリットだけでなく、デメリットもあります。

 

フォトリーディングのデメリットについては、次の記事で示しましょう。

フォトリーディングの効果 デメリット

フォトリーディングの効果のメリットの次は、フォトリーディングの効果デメリットを示していきましょう。

 

フォトリーディングができたとしても、フォトリーディング自体に根本的にあるデメリットについて解説していきたいと思います。

 

フォトリーディングは、潜在意識によって情報を処理して、必要な情報を顕在意識によって取り出す方法です。

 

つまり、現在の自分が必要と思っている情報だけを取り出すことによって時間短縮を図っているのです。

 

 

そのため、以下のようなデメリットが生じます。

 

フォトリーディングでは、現在の自分が必要だと思っている情報しか取り出すことができません。

 

すると、自分が必要だと思っている以外の、文章内の重要な情報を見落としてしまう危険性もあります。

 

これは、フォトリーディングの効果の大きなデメリットでしょう。

 

この問題には、フォトリーディングの「準備」の「読む目的を明確にする」で、本から得たい情報を変えて再度、フォトリーディングしなおすことで対応することができます。

 

そうすれば、見落としていた情報を拾うことができるでしょう。

 

 

また、背景知識が乏しい分野の文章はフォトリーディングで適切に読むことは難しいです。

 

その場合、何がトリガーワードかが分からないため、「活性化」によって情報を取りだし難いのです。

 

情報の重要度が分からない状態でフォトリーディングをしても、効果は低いです。

 

 

また、フォトリーディングでは理解するのに難解な文章を読むことはできません。

 

例えば、論理関係の複雑な文章などは、意識上でじっくりとその論理関係を整理して初めて理解することができます。

 

意識上で理解しなければならない内容を、潜在意識で理解できるはずがありません。

 

さらに、意味を取り違えてしまうという問題も生じ得ます。

 

フォトリーディングでは、イメージとして送られた情報をトリガーワードをトリガー(きっかけ)として頭から引き出すため、構文が込み入った文章などでは意味を取り違えてしまいやすいです。

 

 

以上に述べたようなフォトリーディングの効果によるデメリットから、個人の得手・不得手以外にも、フォトリーディングする対象の本によっても効果が変わってくるのです。

 

フォトリーディングのメリット・デメリットを踏まえたうえで、必要だと感じたらトレーニングしてみてください。

 

フォトリーディングが必要なさそう、と感じたら、通常の速読をやってみてください。

 

通常の速読なら、意識的にスピードを自分で調節できるので、本を読む機会がある人ならば、誰にでも必ず役立ちます。

 

通常の速読については、「速読」で詳しく解説しています。

フォトリーディングの正しい使い方

さて、ここまでフォトリーディングの方法についての詳細な解説、速読との違い、フォトリーディングのメリット・デメリットなどについて述べてきました。

 

ここでは、それらを踏まえて、フォトリーディングの適切な使い方について書いていきます。

 

 

フォトリーディングができる文章は、背景知識が豊富にある分野で、かつ論理展開が複雑でないものに限られます。

 

そうでないものについては、従来の速読で対応するしかないです。

 

 

フォトリーディングは、忙しいビジネスマンや、何らかの分野の専門家の間で支持されている方法です。

 

例えば、ビジネスマンが自分の仕事に関する文章を処理する際には、自分の仕事のジャンルに関する背景知識が豊富なので、フォトリーディングを使うことができます。

 

自分の知識によって「潜在意識」がフォトリーディングによって得た情報を処理することができるからです。

 

そのため、ビジネスマンの間で支持されているのだと思います。

 

 

しかしながら、先にも述べたように、フォトリーディングは知識があまりない分野や、論理構造が複雑な文章には使用しづらいです。

 

そのため、初学の分野や、理解が必要な文章には向いていません。

 

例えば、受験勉強や資格取得のための勉強の参考書などです。

 

しかし、初読ではフォトリーディングできない文章でも、内容を理解し、知識が増えた後で、復習としてはフォトリーディングを用いることができます。

 

フォトリーディングが有効なのは、自分の専門分野の本や論理展開が平易な、新書などにおいてです。

 

このような本を読む機会の多い人には、フォトリーディングは特におすすめです。

 

速く、疲れにくいという大きなメリットがあるからです。

 

 

以上のようなフォトリーディングの特性を良く理解した上で、フォトリーディングを有効に活用していってください。

 

フォトリーディングを行わない場合でも、フォトリーディングの方法の中で使えると思ったものは積極的に活用していってください。

 

フォトリーディング記事一覧

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