関連記憶術の場所法について

場所法とは

場所法は、非常に歴史のある記憶術の方法です。

 

場所法という名称以外にも、空間法、ルート法、ローマンルーム法、ロキ・メソッド、ロキ・システム、ジャーニー法など、様々な呼び名があります。

 

この方法は、紀元前から使われてきたとされており、ローマ時代の有名な演説家たちは、演説する場所で前もって場所法を用いて演説する事柄を記憶していたそうです。

 

場所法という記憶術を使うことにより、資料などをあまり見ずに長時間の演説を行って聴衆の信頼を得ていたようです。

 

 

場所法は、ペグ法の中でも特に「場所」をペグに用いる記憶術です。

 

場所法は、記憶対象と場所を関連づける方法です。

 

それでは、場所法について説明していきましょう。

 

 

場所法では、まず用いる場所を用意します。

 

通学路や通勤路、良く行く街の通り、自分の部屋、良く行く旅行先など、馴染みのある場所ならどこでも良いです。

 

もちろん、場所法を使うために新たな場所を探して、使用するのもアリです。

 

次に、その場所をたどる順番を決めます。

 

道なら道なりでいいですが、部屋などの空間なら、「ドア→ソファー→ベッド→テレビ→・・・の順に移動する」というように順番を決め、その順番をしっかりと覚えます。

 

最後に、記憶対象を場所に結合させていきます。

 

実際の場所を移動しながら、もしくは場所を思い浮かべながら、その場所内の目印に、記憶対象を結合させていくのです。

 

その際、覚える対象が目に見えるものでなければ、イメージ化して目に見えるものに「変換」し、場所と関連付けます。

 

結合させる際には、そのまま配置することもありますが、覚えにくい場合や、覚える項目が多い場合には物語法を併用すると良いです。

 

記憶対象と、それを配置する場所で物語を作るのです。

 

一つの目印に、複数の記憶対象を配置して記憶する場合もあります。

 

以上が場所法の解説です。

 

 

場所法を用いると、大量の事柄を順番通りに覚えることができます。

 

記憶力を競う世界記憶力選手権でも、使用しない選手がほぼいないほど、効果的で強力な記憶術です。

 

世界記憶力選手権の参加者の中には数十のルートを持ち、そのそれぞれに数十、数百の目印を持っている人もいます。

 

ぜひ実際に使ってみて、その記憶のしやすさを体感してみてください。

場所法のメリット・デメリット

大量の事柄を記憶する際に、大きな力を発揮する記憶法ですが、やはりメリット・デメリットが存在します。

 

ここでは、場所法のメリット・デメリットについて解説していきましょう。

 

 

まずはメリットから行きましょう。

 

 

まず、場所をいくらでも増やすことができるというメリットが挙げられます。

 

記憶したい量に合わせて、いくらでも目印を増やすことができます。

 

場所法の使い手の中には目印を増やすために、場所法で使う場所を写真撮影し、その写真に記憶対象を結合させている人もいます。

 

また、グ―グルストリートビューなどの写真を用いて、実際に場所に行かずに場所法で使う場所を手に入れている人もいます。

 

また、場所の移動順に覚えていくため、記憶対象の順番を簡単に覚えることができるというメリットもあります。

 

これに関連したメリットとして、万が一、場所の途中でその場所にどの記憶対象を結合させたか思い出せなくても、そこが思い出せないだけで、続きを思い出すことができます。

 

 

次はデメリットについてです。

 

 

デメリットとしては、馴染みのある場所がない場合や少ない場合、記憶対象以外にも場所をわざわざ覚えなければならないことがある、ということが挙げられます。

 

また、場所法で使う場所自体が時とともに大きく変化してしまうこともあります。

 

その場合、場所についての記憶を確認できなくなってしまいます。

 

後、見落とされがちなデメリットとしては、記憶対象を場所と関連付けるため、記憶対象同士の繋がりが薄くなってしまいます。

 

そのため、組み合わせて応用して使わなければならない知識を場所法で覚えると、知識が利用しにくくなってしまいます。

 

 

場所法の以上のようなメリット・デメリットを踏まえたうえで、記憶対象に適切に利用していってください。

場所法使用の際の注意点

場所法は大量の事柄を覚えることができ、また順番も覚えることができる素晴らしい記憶法です。しかし、場所法を使用するうえで、いくつか注意点があります。

 

それをここでは箇条書き形式で説明していきたいと思います。

 

変化の少ない場所を選ぶ: 

 

場所自体が変化してしまうと、場所法を用いて記憶対象を記憶しても、場所の確認をすることができなくなってしまいます。

 

 

適切な大きさの場所を選ぶ

 

 場所自体が小さ過ぎると、記憶対象を結合しきることができませんし、大きすぎると場所が余ってしまいます。

 

 

場所内では自然な移動をする: 

 

ジグザグに移動したり、何度もUターンを繰り返したりなどといった奇妙な動きは決してせず、普通に移動していきましょう。

 

 

目印の間隔を離し過ぎない: 

 

そうしないと、場所をたどる時に時間がかかって大変です。

 

 

同じものや性質の似たものを目印に選ばない: 

 

目印の中に、同じものや似た性質をもつものを選ぶと、結合の際のイメージがかぶリやすくなり、思い出す際に混乱してしまいがちです。

 

 

見た目の似たもの同士を結合させない: 

 

記憶対象と目印が同化してしまいます。記憶対象と目印が似ていたら、ひとつ前の目印に複数の記憶対象で物語を作り、まとめて結合させるなどすればよいです。