変換記憶術について

変換記憶術〜数字変換法

ここでは、変換記憶術に属する、「数字変換法」のやり方について詳しく解説します。

 

数字変換法は、数字という無機質で感情の湧きにくいものを、数字以外の自分にとって馴染み深いものに変換することで、記憶しやすくする記憶法です。

 

受験勉強や、資格取得の勉強をする中で、覚えるべき数字は数多く出てきます。

 

高校・大学受験であれば、日本史や世界史の年号や、化学の元素番号など、資格取得では、栄養士であれば、どの食べ物に栄養素が何グラム含まれるか、看護師であれば検査結果の数値の正常範囲、弁護士であれば第何条にどの法律があるかなど、数字を覚える機会は多いものです。

 

 

数字変換法は、記憶対象に数字が含まれていない場合でも使うことができます。

 

記憶対象に番号を振って、その番号を数字変換法で変換し、それをペグとして使うという方法もあります。

 

数字を変換する際の変換方法としては、数字の音や形でイメージされる事柄に変換したり、あらかじめ決めておいた法則に基づいて数字を変換したりする方法があります。

 

数字変換法では、数字を一つずつ変換することが多いですが、複数の数字をまとめて変換することもあります。

 

概念の説明だけでは分かりづらいと思いますので、次項の「数字  変換法の使用法」を見て、実際にはどのように使うのか理解して下さい。

数字変換法のやり方

まず、数字の音や形でイメージされる事柄に変換する方法の具体例を示しましょう。

 

 

1→ろうそく、2→白鳥、3→耳、4→ヨット、5→フック、6→岩、7→杖、8→蜂、9→花のつぼみ、0→ボールなどのように変換します。

 

それぞれがどう変換されたかと言うと、1は形、2も形、3も形、4は形と音、5は形、6は音、7は形、8は音、9は形、0も形、のイメージで変換しています。

 

 

数字の変換方法は、この例の限りでは無いので、自分でそれぞれ自由に変換してください。

 

次は、法則に基づいて数字を変換する方法についてです。

 

代表的なのは、以下のように変換する方法です。自分で法則を作って、その法則に基づいて変換しても良いです。

 

 

1 → あ行 → あ、い、う、え、お
2 → か行 → か、き、く、け、こ
3 → さ行 → さ、し、す、せ、そ
4 → た行 → た、ち、つ、て、と
5 → な行 → な、に、ぬ、ね、の
6 → は行 → は、ひ、ふ、へ、ほ
7 → ま行 → ま、み、む、め、も
8 → や行 → や、ゆ、よ
9 → ら行 → ら、り、る、れ、ろ
0 → わ行 → わ、ん、(ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ)

 

 

 

例えば、15なら「あな→穴」、77なら「めも→メモ」、914なら「らいと→ライト」などのように変換できます。

 

また、44を変換して「たた」のように意味を持つ言葉にならない場合もありますが、このような場合は「み」を付けて、「たたみ→畳」というように変換すればよいです。

 

もちろん、元に戻すとき「畳→たたみ→447」などとして間違ってしまわないように注意してください。

 

このように、意味が成り立たない場合には、適当に語尾に文字を付けたし意味が成り立つようにしてください。

数字変換法 使用例

数字変換法を用いて、十二星座を覚えてみましょう。

 

十二星座は以下の通りです。

 

1 山羊座
2 水瓶座
3 魚座
4 牡羊座
5 牡牛座
6 双子座 
7 蟹座
8 獅子座
9 乙女座
10 天秤座
11 蠍座
12 射手座

 

これを、数字変換法を用いて覚えてみます。

 

数字を数字変換法で変換して星座を結びつけます。

 

 

まず、山羊は角がの形をしているとイメージします。

 

水瓶は、水瓶がゼット(2)字型のオシャレな台にのっているとイメージします。

 

魚は、うろこがの字型であるとイメージします。

 

牡羊は、牡羊がの字固めをかけられているのをイメージします。

 

双子は、双子が69型で寝ているのをイメージします。(○の部分が頭です)

 

蟹は、はさみがの形なのをイメージします。

 

獅子は、獅子→4+4=と考えます。

 

乙女は、長い髪の毛が首に絡みついて苦しい(るしい)とイメージします。(音による変換)

 

天秤は、天秤の支柱が「1」、天秤皿が「0」とイメージし、合わせて10です。

 

蠍は、蠍がバンザイしていて、その両手を合わせて11とイメージします。

 

射手は、ちょうど弓の下端に矢を添えている形で12をイメージします。(弓の弦が1で、2の下端の棒が矢)

 

 

このようにして、十二星座に番号を振り、数字変換法を用いて物語をそれぞれの組み合わせで作って行くのです。

 

何回か頭の中で具体的に、イメージを思い浮かべてみてください。

 

イメージは自分独自のもので構いません。

 

普通に記憶するよりも、はるかに覚えやすいことがわかると思います。

 

もちろん、自分がしっくりとくる別の数字変換法を用いても良いです。

変換記憶術〜語呂合わせ法

語呂合わせ法は、記憶術にあまり詳しく無い人でも、多くの人が使ったことがある方法ではないでしょうか。

 

関連記憶術の中でも、最も使いやすく、即効性の高い方法と言えるでしょう。

 

語呂合わせ法は、記憶しにくい事柄を、

 

 

√3=17320508→「人並みにおごれや」

 

710年 平安京成立→「南都立派な平安京」

 

ハロゲン元素 F、Cl、Br、I、At→「ふっくらブラジャー愛の後」

 

などのように、音の似通った別の言葉に変換して記憶する方法です。

 

 


1 → イチ、イ、ひと、ひ
2 → ニ、ふた、ふ
3 → サン、サ、み
4 → シ、よ
5 → ゴ、コ、いつ
6 → ロク、ロ、む
7→ シチ、なな、な
8 → ハチ、ハ、パ、バ、や
9 → キュウ、キュ、ク、ここの、ここ、こ
0 → レイ、レ、ゼロ、ゼ、まる、わ、ん、オー、オ
10 → ジュウ、ジュ、とお、と
100 → ヒャク、ヒャ、もも、も
1000 → セン、セ、ち
10000 → マン、よろず、よろ

 

 

などのように数字を読み、語呂合わせに活かします。また、英語や中国語などの他の言語で数字を読んで変換してもいいです。

 

語呂合わせを作る際にぜひ心がけて欲しい重要なポイントは、映像化できるように語呂を作ることと、元の意味を含むことです。

 

 

「ふっくらブラジャー愛の後」などは、映像化することによってインパクトに残りやすいものにすることができますよね。

 

また、710年 平安京成立→「南都立派な平安京」は南都が立派という平安京の意味が現れているので、いい例と言えます。

 

しかし、これが「納豆おいしい平安京」となると、語呂合わせはできていますが、元の意味を含んでいないので、イマイチ、というわけです。

変換記憶術〜頭文字法

頭文字法では記憶対象の頭文字を抜き出してそれを記憶する方法です。

 

頭文字は一文字でなく、複数の文字になる場合もあります。

 

だいたいの固有名詞は、やはり最初の文字が出てくると後が思い出しやすいですよね?

 

頭文字法は、語呂合わせ法と併用されることが多いです。

 

その際には、色々と頭文字の順番を並べ替えて、記憶しやすい語呂合わせを作り出します。

 

 

例えば、必須アミノ酸である、


トリプトファン
リシン(リジン)
メチオニン
フェニルアラニン
トレオニン(スレオニン)
バリン
ロイシン 
イソロイシン
ヒスチジン

   

 

 

の9つを、頭文字法と語呂合わせ法を用いて覚えるとします。

 

「雨降り一(人)色バス」(あめふりひといろばす)

 

あ⇒アミノ酸     め⇒メチオニン
ふ⇒フェニルアラニン り⇒リジン
ひ⇒ヒスチジン    と⇒トリプトファン
い⇒イソロイシン   ろ⇒ロイシン
ば⇒バリン      す⇒スレオニン

 

「一人占め風呂場椅子」(ひとりじめふろばいす)

 

ひ   →ヒスチジン      と   →トリプトファン
りじ  →リジン        め   →メチオニン
ふ   →フェニルアラニン   ろ   →ロイシン
ば   →バリン        い →イソロイシン
す   → スレオニン

 

などの語呂合わせが、頭文字を並べ替えることによって作れます。

 

他にも、「雨降り、バスとろい日」(あめふりばすとろいひ)や、「ヒーローめ、振り飛ばす!」(ひいろめふりとばす)など、様々なものが作れます。

 

どの語呂も、映像をイメージしながら覚えれば、効果倍増です。

 

綺麗な語呂にならなくて、多少無理やりなものでも、自分にとって印象に残る語呂が作れれば、それでいいです。

 

強引な方が印象に残る場合もありますしね。

 

 

どうですか、語呂合わせを使えば、単純に9つを記憶するよりもはるかに覚えやすくなったのではないでしょうか。

 

頭文字法は記憶術の中でも最も使いやすい部類のもので、語呂合わせ法と併用することによって大きな効果を発揮します。

 

普段から、文字を並べ替えてみたり、似た言葉を考えてみたり、していけば、文字を並べ替える練習を積んでいけば、魅力的な語呂を瞬時に思いつけるようになっていくでしょう。

 

楽しみながら練習してみて下さい。

 

 

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